債務整理のメリット・デメリットを完済したブラック主婦が解説【やはりデメリット多い?】

債務整理のメリットデメリット 債務整理
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なつこです。

このブログをはじめてから、まだ一度も債務整理のメリット・デメリットについて書いていませんでした。

すでに任意整理を完済していますが、完済人ならではの視点から債務整理のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

  • 経験者から債務整理のメリット・デメリットを聞きたい
  • 特に債務整理のデメリットの部分をガッツリ聞きたい
  • 債務整理のデメリット部分が自分にどんな影響を与えるか知りたい
Contents
  1. 債務整理とは?実は5種類あります
  2. 債務整理のメリットは4つ
  3. 債務整理のデメリットは8つ
  4. まとめ
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債務整理とは?実は5種類あります

債務整理とは具体的には5つ。過払い金請求は左の3つに付随して行うこともある。特定調停はあまりやる人がいない。

債務整理には5種類あります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産
  • 特定調停
  • 過払い金請求

上の図では特定調停と過払い金請求が小さく書かれています。なぜなら、現在ではあまりメジャーではない債務整理なのです。

過払い金請求は払いすぎた利息を取り戻す方法。

グレーゾーン金利時代に借りていた人が、主な対象となります。

2008年以降に借り入れした人は、ほぼ発生はしません。

その理由は下記の記事をみてください

過払い金は20代〜30代には発生しません。グレーゾーン金利で借りていた人だけ。
なつこです!昨日、私の好きなサイトの1つ、「クレジットカードの読みもの」さんが気になることをつぶやいていたので引用RTで反応しました。ありえない😨そもそもグレーゾーン金利がなくなってから10年も経つし、過払い金請求は今相談してもほぼほぼ取り...

特定調停は自分で債権者に連絡して、債務整理の手続きを行うこと。

1社1社、裁判所で対応する必要があります。

債務整理をすることになった場合、多くの人が、任意整理・個人再生・自己破産の3つをどれかを選ぶことになります。

債務整理のメリット・デメリットの前に、まずはこの3つについてサクッと解説します。

任意整理(一番デメリット少ない)

任意整理は、借金を3年~5年かけて返済していく債務整理の方法です。

将来払っていく予定だった利息をカットし、元本だけを3年~5年かけて返済します。

私はこの任意整理を使って、3社の借金150万円を5年かけて返済しました。

毎月4万円くらい払っていましたが、任意整理をすることにより、毎月27,000円の返済になりました。月々13,000円圧縮できましたね。

任意整理をしなかったら、単純計算で13,000円×60回=780,000円も余計に払っていたことになります。

また、毎月一定額を返済していくことになるので、安定した収入がある人が任意整理をできる条件となります。

個人再生(借金が1/5まで圧縮できる)

個人再生も、同じく利息カットで元本を3年~5年かけて返済していく債務整理の方法です。

任意整理と違うのは、個人再生は借金の元本が圧縮できること。

約1/5に圧縮できるので、1,000万円の借金がある場合、約200万円まで減らすことができます。

多額の借金がある人、毎月安定した収入がある人、住宅ローン返済中でも家を残したまま債務整理できるため、住宅ローン返済中の人が主に個人再生を利用しています。

自己破産(一番デメリットが多いが借金はゼロになる)

自己破産は、すべての債権をゼロにする債務整理の方法です。返済はしません。

任意整理や個人再生は、毎月安定した収入があって、3年~5年かけて返済できる人が条件となります。

安定した収入がある人が前提の任意整理や個人再生と違い、自己破産であれば借金がゼロになるため、現在働いていない人(病気で働けない人や、専業主婦)も利用できます。

もちろん、働いている人もOKです。ただし一定期間だけ就けない職業があるので、注意が必要です。

私が債務整理をしようと決めたときは専業主婦だったので、自己破産の予定でした。

債務整理のメリットは4つ

債務整理のメリットは、任意整理・個人再生・自己破産の3つすべてに共通します。

  1. 月々の返済の負担が減る
  2. 督促の電話が来なくなる
  3. 裁判所から通知が来ても差し押さえが回避できる
  4. 仕事を辞めなくて済む

メリット1.月々の返済の負担が減る

債務整理をするということは、毎月払う借金の返済額が減るということです。

先述したように、私は毎月40,000円近く返済していたのですが、任意整理をすることによって毎月27,000円にまで落とすことができました。

抱えている借金の金額が大きければ大きいほど、この効果は大きくなります。

自己破産であれば、手続きを踏んで、裁判所で免責許可をもらえれば、その後の返済がゼロになります。

債務整理のメリットの一番大きいところです。

メリット2.督促の電話が来なくなる

滞納しがちな人は、督促の電話が来なくなるのもメリットです。

具体的には、債務整理の相談を弁護士や司法書士に相談して、正式に依頼をしたあとに、督促の電話が止まります。

私が任意整理を依頼したとき、相談してその日に即日依頼をお願いしました。

すると、その日からもう一切、督促の電話は来なくなりました。

1日何回もかかってきてスマホ恐怖症になっていたのですが、翌日は一回も着信がなかったのです。

私の場合、滞納常連者だったので、職場にも電話がかかってきていたんですよ。

いつも個人名で私宛に電話がかかってきていて、同じ職場の人にも若干怪しまれていたんです(笑)

休憩中にスマホが鳴っているのに着信取らないでよそよそしい状況になるのもこれで終わるんだなと思うと、安堵感がすごかったです。

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メリット3.裁判所から通達が来ても差し押さえが回避できる

何を隠そう、これは実体験です。

私は任意整理をする直前、滞納しすぎて相手方から支払督促の通達が来てしまいました。

支払督促って、裁判所経由で送られるのですが、これを無視していると、「仮執行宣言付支払督促申立書」ってのが来るんですね。

それも無視していると、差し押さえになります。

差し押さえまでの流れ
債権者の連絡をずっと無視していると、裁判所から通達が来て、最終的に差押になります。

こんな詰みそうな状態でも、債務整理をすることにより、なんとか財産を差し押さえられたりされるのは免れます。

私は過去に2回差し押さえの経験があります。

1回目は会社員のときに給料を差し押さえられ、2回目は無職のときに預金口座を差し押さえられました。

くわしい体験談は以下のリンクを見てみてください。

【体験談】給料とゆうちょ口座で2回も差し押さえられたことがあります。

そして、さらにもう1回、差し押さえされそうになったことがあるのですが、このときは債務整理をしたので差し押さえにならずに済みました。

エポスカードを滞納したらエムアールアイ債権回収に訴えられた!

このように、裁判所から差し押さえするゾ、という通知が来ていても、債務整理をすれば間に合うのです。

メリット4.仕事を辞めなくて済む

債務整理をしたからといって、仕事を辞める必要はありません。

また、債務整理をしたからといって仕事がクビになる理由にもなりません。(仮に解雇された場合、不当解雇の事由にあたります)

ただし、デメリット部分を話しますと、自己破産では申し立て~免責許可が下りるまでの数か月間、とある職業には就けなくなります。

士業(弁護士や税理士)、警備員、保険外交員などがあたります。(ほかにもあります)

逆にこれら以外の職に就いている場合は、なにも影響はありません。

債務整理のデメリットは8つ

債務整理のデメリットは、どの債務整理をしたかによって、当てはまるか当てはまらないか変わってきます。

デメリットの数は、自己破産>個人再生>任意整理の順に小さくなります。

自己破産が一番デメリットが多いということになります

デメリットは下記のようなものがあります。

  1. クレジットカードが作りにくくなる
  2. 銀行口座が凍結する
  3. 連帯保証人に請求が行く
  4. 弁護士費用がかかる
  5. 手続きが大変
  6. 裁判所に出向く必要がある&官報に掲載される
  7. 債権者が応じてくれない可能性もある
  8. 債務整理しただけでは借金癖は治らない

それぞれの項目で、任意整理・個人再生・自己破産に影響があるかどうかも簡単に〇・△・×で比較してみます。

デメリット1.クレジットカードが作りにくくなる

任意整理
個人再生
自己破産

どの債務整理を行ったとしても、クレジットカードが作りにくくなります。

クレジットカードの新規作成や、各種ローンの申し込みをしたときに、カード会社が信用情報機関にそのひとの信用情報を問い合わせをします。

このときに、債務整理をしていると、「異動」や「免責」と表示されます。

これがいわゆるブラックリスト入りと言われるものです。ネット用語では喪中なんて言い方もします。

債務整理でどれくらいブラックリスト入りするかどうかは、実際に私が過去に信用情報を開示した記録を晒しています。

任意整理いつから5年経てばブラックリストから消えるのか?完済後に信用情報を開示してみた!

上の記事を確認してみてくださいね。

ちなみにどのくらいカードが作れないかというと、一般的に5年~10年と言われています。

デメリット2.銀行口座が凍結する

任意整理
個人再生
自己破産

口座を持っている銀行のカードローンを利用していたとき、それらを債務整理すると口座が凍結してしまいます。

任意整理、個人再生、自己破産、いずれの債務整理の方法でも口座が凍結します。

しかし一時的なものなので、債務整理の手続きが完了すれば、また以前と同じように使えます。

ただし、口座凍結するのはおよそ1~2ヶ月。

そのため、対象の口座で引き落としがある場合や、なんらかの振り込みがある場合、変更の手続きが必要となってきます。

給料振込口座に設定していたり、公共料金の引き落とし口座に設定していたりなど…。

こうした変更の手続きが必要となります。

デメリット3.連帯保証人に請求が行く

任意整理
個人再生
自己破産

連帯保証人をつけてローンを組んでいて、それらを債務整理した場合、連帯保証人に一括請求が行ってしまいます。

これも、どの債務整理をしたとしても保証人に請求が行ってしまうのですが、任意整理だけ「△」にしているのは、実は任意整理は整理するカード、しないカードを選べるのです。

つまり、複数社からのカードローンやクレジットカードのリボ払いがあり、それらカードをまとめて債務整理する場合、連帯保証人がついているカードローンだけを外して整理することができるのです。

よくあるのが奨学金です。

奨学金はだいたい保証人がついていると思います。しかも親と親族といった形で2人、保証人をつけていたりします。

保証人たちに迷惑はかけられない…という人は、任意整理を選んで、奨学金を整理の対象から外しましょう。

デメリット4.弁護士費用がかかる

任意整理
個人再生
自己破産

債務整理をするには弁護士もしくは司法書士に依頼をする必要があります。

そのため、弁護士もしくは司法書士費用が発生します。

費用は任意整理が一番安く、その次に自己破産、個人再生となります。

※事務所によっては個人再生よりも自己破産が高かったり、その逆もしかり、といった感じです。

弁護士費用はピンキリであるため、債務整理をする前は一度しっかり債務整理費用の確認をすることをおすすめします。

私の周りでは、旦那も実父も任意整理をしているのですが、比べてみると全然費用が違うことがわかりました。

任意整理で実際にかかった費用については、別記事でまとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

任意整理費用を公開!3人の事例を見比べてみると、事務所によってかなり差があった!

デメリット5.手続きが大変

任意整理×
個人再生
自己破産

債務整理のなかで一番手続きが簡単なのが任意整理です。

もはや手続きという手続きが不要だったので、任意整理は「×」としました。

任意整理は手続きというよりも、私の場合は依頼の際に任意整理をしたいカード全部と、ハンコを持っていき、契約書にハンコを押して終了だったんですよ。

本当にあっという間です(笑)

あとは司法書士の先生がカード会社宛てに受任通知を出して、2~3ヶ月かけてカード会社との和解交渉をして、話がまとまったときに私に書面で通知がきたので、本当に私はなにもやっていませんw

カード会社への振り込みだけは自分でやっていましたが、ほとんど司法書士の先生に丸投げです。

個人再生や自己破産は、裁判所に出向く必要があり、そのときにもろもろ必要な書類集めがあるそうです。

デメリット6.裁判所に出向く必要がある&官報に掲載される

任意整理×
個人再生
自己破産

先ほどもチラッとお話ししましたが、個人再生や自己破産は裁判所に行く必要があります。

そして、無事に個人再生で借金を圧縮、もしくは自己破産で免責(借金がゼロ)になった場合、氏名と住所が官報に掲載されます。

官報に掲載されたからといって誰かにバレるようなことはほぼありません。

ですが以前、「破産者マップ」といったサイトが現れました。

官報に掲載されている個人再生や自己破産をした人の個人情報を抜き出して、まとめているサイトです。

破産者マップは閉鎖に追い込まれましたが、のちに愉快犯が出てくる可能性もあります。

個人情報晒しの被害にあう可能性もなくはない…というのは官報掲載のデメリットとなります。

デメリット7.債権者が応じてくれない可能性もある

任意整理
個人再生
自己破産

なんと!カード会社によって債務整理の対応というものが違っていて、なかなか債務整理に応じてくれない会社もあるそうです。

弁護士が受任通知を出しているにも関わらず、「分割で和解しませんか?」という書類を出してきたり…

なかには逆に裁判を起こしてくることもあるそうです。

これだと、債務整理をすること自体がデメリットになってしまいますね。

ちなみに私の話ですが、債務整理をした3社(ア〇ム、プ〇ミス、エ〇ス)はすんなり和解となりました。

カード会社によっては難航する可能性も高いので、弁護士に相談する際は、整理したいカード会社の和解はうまくいくかどうか聞いてみてもいいかもしれません。

また、弁護士や司法書士も、和解の得意不得意があると思うので、難色を示されたら別の弁護士・司法書士を検討するのもアリです。

デメリット8.債務整理しただけでは借金癖は治らない

任意整理
個人再生
自己破産

最後は精神面ですが、とくにギャンブルや浪費で借金をしてしまった人は、債務整理をしたからと言ってすぐに借金癖が治るとは限りません。

実際に私も、任意整理をはじめた2年後に楽天カードが運よく作れてしまったにも関わらず、お金の使い方が改善されませんでした。

楽天カードを2ヶ月滞納して、強制解約になってしまったのです。

楽天カード2か月分滞納で払えない!分割の相談で0570069103に連絡をしました

あの時は、信用情報のことも全然意識していなかったし、本当に適当に雑に管理していました。

滞納なんて余裕でしていました。

でも任意整理を完済して、この記事を書いている時点では半年以上が経つのですが、その間に、今まで全然経験できていなかった「家族旅行」をしたいと思うようになったのです。

しかしまだ家族旅行のためのお金を貯めるのも精いっぱい。だから普段の生活の中で意識してマイルを貯めようと決めたのです。

そのために必要なのがクレジットカード。

……未だに作れません。作りたいクレジットカードが作れない、ここで、私の今までの金銭管理の雑さに対して、人生で一番反省したのです(遅いのですがw)

反省だけではダメで、実際に借金をしてしまった原因を突き止めて、なぜそうなったのか理由を探り、そうならないために行動せねばなりません。

本を読むのも有効です。

借金をしてしまうのは、病気でもあります。

思考回路を変えれば、かなり変わります。私も変わりました。下記の本はかなり効きました。

貧乏は生活習慣病だったって知ってましたか?

債務整理をするときは、メリット・デメリットの把握ももちろんですが、借金の原因の把握と、同じことを繰り返さないためにすべきことをしっかり理解して行動する必要があります。

そうでなければ、債務整理のメリットもすべてデメリットになってしまいます。

まとめ

債務整理のメリット・デメリットについてまとめました。

どの債務整理をするかによって、デメリットの数は変わってきます。

こうしたデメリット部分はしっかり把握しておきましょう。

そして、債務整理をするときに一番大事なのは、デメリット8個目の、「債務整理をしたところで借金癖は治らない」という部分をどう克服していくかだと思います。

債務整理をきっかけに借金癖が克服できれば、デメリットも全部メリットに代わってくると思います。

自分自身が変われば、結果オーライとなるからです。

私も、返済生活を何年も送ってきて、ようやくまともになって、ようやく過去がチャラになったなと思いました。

今借金を抱えている人は、暗くて長いトンネルをずっと走っている状態だと思いますが、いつか絶対抜け出せる日は来るので、日々楽しみつつ借金生活を生き抜きましょう(‘◇’)ゞ

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