なつこです!
「借金の支払いがもうどう頑張っても返せない。」
「支払いをしていたら、生活ができなくなる…」
借金に悩み出すと、毎日そればかり考えるようになり、普通の生活が送れなくなってきますよね。
借金の究極の解決方法は「自己破産」。
私も最初は自己破産での借金解決を目指していました。
けど当初は、「自己破産」というイメージがかなり怖くて、途中で無理して「任意整理」に切り替えました。
そのあと、いろいろ調べていくうちに、「自己破産をしても、案外普通の生活を送ることはできるんだな」と思うようになりました。

むしろ自己破産は、全然怖くないです。
今回は、自己破産がどんな手続きなのか、どんな生活になるのかをわかりやすくお伝えできればと思います。
自己破産ってどんな制度?

自己破産とは?
自分の住んでいる場所を管轄する裁判所に申し立てをして、返済が不可能な借金を「ゼロ」にする、法的な手続き
これです☝️
裁判所に申し立てをするなんて、すごくおおごと…そんなことやる個人なんてなかなかいないのでは?と思うかもしれませんが、実は個人が自己破産をする人は思った以上に多いです。
参考までに、統計局によると、令和5年に全国の地方裁判所で自己破産の申し立てがあった件数は、およそ7万件でした。
7万人の人が自己破産しているとなると、日本の労働人口(およそ7,000万人)の1,000人に1人が破産をしているような割合ですね。
そんな自己破産。手続きをしたからといって、人生が終了になることもありません。
破産手続きをしても…
- 生活必需品や手元に必要なお金は残ります
- 賃貸を追い出されることもありません
- 家族に迷惑がかかることもありません
- 選挙権は失われません
人権が失われるようなことはありませんので、ご安心を。
自己破産が向いているケースはある?

- 借金の返済に生活費を圧迫され、毎月赤字続き
- 多重債務状態になっていて、完済のめどが立たない
- 睡眠不足や体調不良になるほど精神的に追い詰められている
- 滞納が長期化しており、すでに通常の返済が難しくなっている
- 収入が減ってしまっている
返済が難しくなっている状況であれば、自己破産がベターだと判断されるケースが多いようです。

私は最初の相談時、妊娠中で仕事もやめている状態だったので、自己破産を視野に入れていました。
自己破産後の生活ってどうなる?

やはり気になるのは自己破産をした後の生活ではないでしょうか。
自己破産をして変わること、変わらないことをざっくりとまとめました。
自己破産で変わること
- クレジットカードが使えなくなる(現金生活に)
- 官報に名前が掲載される(一般の人が目にすることはほぼない)
- 一部の職業制限がある(士業、警備業、生命保険募集人など)
職業制限に関しては、自己破産の申し立て後〜免責許可決定が出るまでの一時的なものなので、破産の手続きが終了したら、また仕事は可能です。
解雇の理由にもならないため、手続き中だけ違った業務をするなどで回避することも可能だそうです。

職業制限に引っかかりそうな方は、あらかじめ職場に相談しておくのも良いかもしれません。
自己破産で変わらないこと
- 生活必需品(家具、家電)などはそのまま
- 仕事で必要な道具もそのまま(PCや車など残しておけるケースあり)
- 家族の生活に影響はなし(家族がブラックになることはない)
- 生活費として必要なお金は手元に残る(99万円までならOK)
すべてが奪われるわけではなく、必要なものはちゃんと手元に残せます。
破産が原因で借りている家を追い出されるといったこともありません。

自分からカミングアウトしなければ、破産をした事実は周りから見てもわからないと思います。
自己破産の手続きの流れ

自己破産の流れはざっくりと以下のようになっています。
- 無料相談:まずは司法書士や弁護士に相談。現状を整理します。
- 書類準備:収支の状況や借入先の情報をまとめます。
- 申立て:裁判所に自己破産を申し立て。
- 免責決定:借金の支払い義務が免除されます。
期間としては、およそ半年〜1年程度。
自己破産は「同時廃止」と「管財事件」で2種類に分かれますが、同時廃止=比較的早め、管財事件=すこし時間がかかる、といったイメージです。
ちなみに司法書士の場合は書類の作成のみ。代わりに裁判所に出廷することはできません。
代理人として裁判所への出廷もお願いしたい人は、弁護士先生に依頼しましょう。
人生をリセットして、再スタートを切る勇気を!

自己破産は「人生終わり」ではなく、新たなスタートを切るための制度。
毎月の返済がつらかったら、無理しないで、法の力に頼れば良いのです。
それに、破産をしたからといって家族や会社に悪影響が出るとか、そういったこともありません。
まずは自己破産に詳しい司法書士や弁護士に相談して、自分の状況を整理しつつ、自己破産が本当に良いのか?それとも違った手続きがいいのか?相談してみましょう。

あなたの借金返済が今よりよくなることを祈っています!
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