なつこです!
このブログは借金を抱えている方が多く見てくれていると思います。
で、今日は借金に困っている当事者ではなくて、その周りの人が読む記事。
借金を立て替えるかどうか?です。
例えば親御さんが、子どもの借金を立て替えるケースとかあるでしょう。
個人的には、借金の立て替えはナシです。
理由は3つ
- 借金の原因の根本的な解決になっていない
- 同じことを繰り返してしまう可能性が高くなる
- 贈与税がかかるリスク
①借金の原因の根本的な解決になっていない
借金を立て替えてもらうことで表面的には負債がゼロになりますが、借金の根本的な解決にはなりません。
借金の原因はさまざまです。
生活費、浪費、ギャンブル、推し活などなど、、
例えば生活費で借金を重ねてしまったとしましょう。
本来であれば生活費が足りない場合は、やるべきことが2つあります。
①収入を増やす
②生活レベルを落とす
収入の増やし方は人それぞれです。副業をはじめる、家にあるものをメルカリで売ってみるなど。
生活レベルを落とし方は、例えば使っているシャンプーのランクを落とす、服も安いものにする、お酒を控えるなど。
いずれにせよ、現状の生活を変える必要があります。
借金を立て替えてもらうということは、現状の生活を維持したままになりますので、なにも解決にはなっていません。
何より本人のためになりません。
親が子どもの借金に対して「かわいそうだから立て替えてあげなくちゃ」と思う方も多いと思いますが、それではいつまで経っても自立ができませんね。
「自立」とは、「他の援助を受けずに自分の力で身を立てること」
自立の概念について|厚生労働省
子育て、教育の最終目標って、「自立」だと思うんだよね。
まあここらへんは各家庭の価値観とかあるだろうから、一生おんぶに抱っこな関係がよければいいのかもしれないですね。
他人がとやかく言う部分ではないんだけど…
でも、子どもの自立を願う親であれば、間単に返済を助けるのは、私はナシだと思います。
②同じことを繰り返してしまう可能性が高くなる
①で借金の根本的な原因の解決にはならない、と言いましたが、そのために同じことを繰り返してしまう可能性が高くなります。
例えばギャンブルで100万円の借金を抱えていたとします。
その100万円を親に立て替えてもらって、完済しました。
負債はゼロになりましたけど、ギャンブルをやめるきっかけにはなっていませんね。
もちろん、本人も100万円の借金を抱えて、苦しい思いはしているのでしょうけど、それが立て替えてもらうことによって苦しみは薄れてしまいます。むしろあの時の苦しみをすっかり忘れてしまっている、、なんて悲しいことも。
やるべきは借金の立て替えだけではなくて、この場合はギャンブルをやめる練習です。
依存症の疑いがあるのであれば、GA(ギャンブラーズ・アノニマス)に行くのも一つの手です。他人の力を借りつつ、克服していく必要があります。
もちろん、他人の力=お金ではありません。お金は無償で立て替えてはダメなのです。
ギャンブラーズ・アノニマス-GA日本ホームページ www.gajapan.jp
③贈与税がかかる可能性がある
親が子の借金を立て替えてあげた場合、贈与税がかかる可能性があります。
贈与税は基礎控除が110万円なので、110万円までなら贈与税は発生しませんが、110万円を超える場合は贈与税の申告をして、贈与を受けた翌年の2月1日〜3月15日までに、贈与税の申告をしなければなりません。
ちなみに、贈与税がかからないケースとして、「貸付」なら贈与税は発生しません。借用書や契約書を作り、返済するときは手渡しではなく銀行振込を用いるようにして、エビデンスを残しておくと良いみたい。
注意点として、110万円までなら贈与税が発生しないと言いましたが、それは1人からもらった場合のみ。
2人以上から金銭をもらっていて、その合計額が110万円を超えた場合は贈与税が発生します。
4 「相続税」と「贈与税」を知ろう—もっと知りたい税のこと 令和元年10月 : 財務省 www.mof.go.jp
まとめ
借金の立て替えはなるべくしないようにしましょう。
子の可愛さあまりついつい手を差し伸べたくなってしまうかもしれませんが、差し出すのはお金ではなく、解決方法です。
無形のなにかとか、物品を差し出すのがよいでしょう。お金は簡単に渡してはダメだ。
また、困ったときは債務整理も一つの方法です。
カード会社に協力の元、利息をカットしてもらい、現状の毎月の返済額を減らしたり、裁判所の手続きを経て大幅減額もしくはゼロにできます。
自力で返済するなり、債務整理に頼るなり、とにかく自分で解決させるのが良いです。
自立のためにも…ね。
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