なつこです!
事務所で働くようになって、いろんな方の借金返済のお手伝いをさせていただくようになりました。
依頼してくださった方はもちろん、相談のみの方もありがとうございます!
他の事務所で手続きをした方の話もかなり聞いてきたので、そのあたりも踏まえて、任意整理の事務所を選ぶときに注目したいポイントや検討点などをまとめました。
任意整理の事務所を選ぶポイント①想定返済額は限りなく低めであるか?
まずひとつ目は、任意整理で各社の返済額がどのくらいになるか?という点です。
任意整理の一番大事なポイントですね。
これは事務所に考え方よって差があります。
- 基本の36回(3年払い)で統一して試算を出すケース
- 各カード会社の基準に合わせて近しい着地点で試算を出すケース
などなど。
前者は債務整理に慣れていない事務所で結構あるそうなのですが、これだと、いざ和解が終わったら、想定よりもかなり外れていた…なんてこともでてきます。
選ぶべきは後者で、なるべく近しい着地点で返済額を試算してくれる事務所です。
任意整理って、カード会社の和解基準もあります。
細かい部分は晒せないけど、ざっくりいうと
- 一部のクレジットカード会社は金額が大きければ60回以上の和解をしてくれる
- 消費者金融は利用期間が短いと1〜2年程度の分割しかしてくれない
- 後払い(ペイディなど)は1年程度
こんな感じです。
例えば、ペイディが残債40万円だとしたら、36回和解なら毎月12000円。12回和解なら34000円です。
毎月12000円なら払えそう!と思ったのに、いざ和解したら2倍、3倍も返済額が違うという見立てちがいのことが起きると、「想定返済額がOKだから任意整理したのに、結局払えなくなってしまった」ということが起きる可能性があります。
次は逆の例。
あるカードが残債120万円だとしたら、72回の和解なら毎月17000円。36回和解なら34000円です。2倍違いますね。
相談時に36回試算を出していて、いざ和解をしたら下がった!…というのは一見うれしいことのようにも思いますが、余裕を持たせた試算を出して「この額では払えないかも」と感じたら、これでは任意整理はできないため、破産や再生を検討…という流れになるので、注意が必要です。
任意整理をする事務所であれば、だいたいどこも想定返済額の試算は無料でやってくれます。
先にも言いましたように、任意整理はカード会社ごとの基準があるし、なにやら事務所によっても対応が変わるそう。(過払いガンガン押してるところは任交渉が厳しいと聞く)
いろんな事務所と比較するのが一番です!
「将来利息がつくか?」も聞いてみて!ここ結構大事よ。
任意整理の事務所を選ぶポイント②費用はいくらか?
2つ目は任意整理の費用。
弊所の場合は、手続きするカード1枚あたり2万円〜5万円(税抜)。各カードの残債によって変動します。
任意整理の費用事例💡
— 【公式】かながわ総合法務事務所|債務整理実績1万件以上🏆 (@kanagawa_legal) August 18, 2023
〜3社240万円〜
P社64万円/44,000円
T銀行77万円/44,000円
P銀行99万円/49,500円
管理料11,000円
—————–
合計 148,500円
■分割払い
56,000円×2
36,500円
実際の返済は毎月45,000円~56,000円くらいの想定😌
費用分割とカード返済が同じくらいになります🙆♀️
多くの人から話を聞いた中で、最高に高かったのは1社あたり20万円!(マジで2度見したけどマジだった)
これは極端な例だけど、8〜10万円は割と普通にあるイメージ。
例えば3社のクレジットカード、利用額はわかりやすいように3枚とも限度額100万円として考えてみましょう。
- 1社5万円 → 3社の手続きで費用15万円
- 1社10万円 → 3社の手続きで費用30万円
こんなに違いがあります。
任意整理を依頼する時は、いろんな事務所と比較するようにしましょう!
弊所でも簡単に費用の見積もりを無料で行なっております!
任意整理の事務所を選ぶポイント③費用とカード返済はかぶらないか?
費用の支払いとカードの返済のタイミングが事務所によって違うケースがあります。
- 費用を消化した後にカードの返済がスタート
- 費用とカードの返済が同時
費用とカード返済が同時になっている事務所の方が、月々の負担が高くなる傾向があります。
弊所は前者です。
具体的なスケジュールについては、弊所ボスのブログをご覧ください。
任意整理の事務所を選ぶポイント④介入通知はいつ発送か?
「介入通知」は、司法書士や弁護士がカード会社に対して送るもので、「代理人になったから以降の連絡は本人じゃなくてうちに寄越して。それと、債権調査票(取引履歴)送って!」という意味のものになります。
この通知を受け取ったカード会社は、それまで本人にしていた督促を止めなければなりません。
介入通知の発送のタイミングも、事務所によって違います。
- 契約手続き完了後、即日〜翌日に発送
- 1週間〜10日で発送
- 初回の入金完了後に発送
- 翌月1日に発送
どのタイミングの発送が督促止まるのが早いか、言うまでもありませんね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
かながわ総合では、契約即日〜翌日には介入通知を送っています。
督促電話が来ていても、任意整理の依頼をしたのであれば「〇〇事務所の〇〇(弁護士・司法書士)に依頼をした」と言えばOKです。
一応補足として、介入通知には本人の氏名、生年月日、住所を記載するのですが、、
この個人情報が違っていたりすると本人特定ができず、「該当なし」として処理されないケースがあります。
その際は各カード会社から、
本人特定のため記載以外の住所や電話番号、旧姓などがあれば教えてください
こんな連絡がきます。
カード会社によって特定のために必要な情報が違うのですが、大体は氏名、生年月日、後もうひとつ(住所か電話番号)で照合が取れるようです。
結婚した人、頻繁に引っ越しをしてきた人、電話番号をよく変えている方は要注意!今と違う情報でカード契約したかも…という人は、その情報も事務所に伝えましょう◎
任意整理の事務所を選ぶポイント⑤和解後の返済はどのようになるか?
選ぶポイント、最後は「和解後の返済はどのようになるか?」です。
和解後の返済は、自分で各社に振り込みを行うか?、事務所に一括送金をして事務所に各社振り込みをまかせるか?の2通りがあります。
自分で振り込みは手間ですが、振込手数料がなる低となる金融機関を使えば、金額的な部分ではメリットが大きいです。
ただし、万が一滞納があれば直接督促の連絡が来ます。
事務所に返済代行をしてもらう場合、手数料はかかりますが、完済まで代理人が続くのがメリット。プール金も作るので、万が一返済ができなくなったとしても調整をしてもらえます。
事務所によって、①返済方法が選べるところ、②返済代行、③自分で振り込み、の3つにわかれます。
ちなみに、やはり金銭的に負担が大きくなる「返済代行」。カード会社の数だけ手数料は発生するので、たくさん手続きしている人にとっては、結構痛い金額かもしれません。
私も最初、「こんなん手数料ビジネスじゃんw」って思ったんだよね。
でも司法書士の債務整理マニュアル?的な本で読んだんだけど、そもそも代理人ってカード会社と交渉するだけではなく、「多重債務者を完済まできちんと面倒見る(管理する)」的な役割も担っているから、なるべくなら返済管理までやってあげた方がいい、とのこと。
それを読んで、なるほどね〜と納得しました。
実際に、返済管理ってマジで大変です。
まとめ
事務所を選びのポイント
①想定返済額は限りなく低めであるか?
②費用はいくらか?
③費用とカード返済はかぶらないか?
④介入通知はいつ発送か?
⑤和解後の返済はどのようになるか?
参考になりましたら、幸いです!
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