多額の借金を抱えてしまう原因の一つに「FX」が挙げられます。浪費、ギャンブル、投資は借金の3大要因でもありますね。(続いて異性、お酒かな。)
そんなFXでどうして借金ができてしまうのか?その理由や、実際にFXで借金を作ってしまった人の体験談までをまとめました!
ちなみになつこも、結婚前にFXをやっていたことがあります。
でも当時は1万円の証拠金を入れて、4000円分の米ドル/円を動かしてた程度。あとはスワップポイント目的で南アランド/円を所持していた時もありました。
いずれにせよ、微々たるお金でやっていたので、とくに痛手を負わず、早期撤退したので借金を背負わずに済みました。(同じ感じで仮想通貨もやってことがありますw)
でももしかしたら、私も一歩間違えたらFXで借金を作っていたかもしれません…。
もしかしたらあなたの周りでもFXが原因で借金地獄にハマっている人がいるかも?
この記事で照らし合わせて、対処方法などをチェックしていきましょう!
この記事の内容
スポンサーリンク
そもそもFXとは?
FXは「外国為替証拠金取引」といいます。
2国間の通貨を、証拠金を用いて売買しながら取引する投資方法です。
こんな仕組みです。
アメリカの通貨である「ドル」と日本の「円」。この2つの通貨間を見てみましょう。
1ドル100円の時、日本の10000円をアメリカのドルに変えると100ドルになります。(下図参照)

1ドル=100円の時、1万円をドルにすると100ドルになります。
10000円を100ドルに換えたあと、3日後に1ドル=110円にまで上がりました。
このタイミングで100ドルを日本円に換えると、11000円になり、結果的に1000円が増えたことになります。(下図参照)

レートが上がったタイミングで決済すると結果的に1000円の利益が出たことに。
こうした取引を、繰り返すのがFXです。
しかし実際にはそんな単純な話ではなく、
- 取引通貨に合わせた証拠金が必要だったり
- 為替チャートは毎分毎秒、小刻みに動いていたり
- イベント時には大幅にチャートが動いていたり
いろんな要素が複雑に絡み合っている、投資方法となります。
上でチラッとできた証拠金。
これが非常に重要なポイントとなっており、この証拠金が一定数を下回ってしまうと、強制ロスカットといって保有していたポジション(つまり取引中の通貨)がすべて強制決済となってしまうのです。
これのなにが重要かというと、さっきの例でいえば3日前のドルに変えた日本円10000円。
これが1ドル110円になって11000円になったのにもかかわらず、まだ上がると欲が出てしまい、日本円に戻しませんでした。
さらに数日後には1ドル80円にまで下がってしまい、強制的に8000円で日本円に戻され、2000円も損をしてしまった…大損失ですね。
世の中にはこうした取引で億万単位の資産を気付いた方も多いですし、その逆に莫大な借金を抱えてしまった人もいます。
FXは非常にシビアな投資方法だとも言えますね。
FXで借金をしてしまう理由は6つある
心がピュアな方はさっきの文章を読んで、
「強制的に決済されるならすごく良心的じゃない?損失が増えないようになっているんだよね?莫大な借金を作る理由にはならないけど…」
と思うでしょう。
しかし、そこに落とし穴があります。
なんと、FXで多額の借金を作ってしまう理由は6つもあるのです。
- 相場が急激に変動した
- 海外FXで取引をしている
- 生活費をぶっ込んでいる
- 借金してまでやっている
- 半ばヤケクソになっている
- 情報商材に手を出す
1つずつ見ていきましょう。
相場が急激に変動した

ちょっとの間に大暴落!
為替チャートには波があります。
24時間取引できるのが特徴ではありますが、基本的には世界の中心となっているアメリカでのイベント時に大幅に動くことが多いです。
一例として、毎月第一金曜日の21時30分に行われる米雇用統計。この時間はとんでもないくらいチャートが上下します。
これ以外にももろもろとチャートがガッツリ動くタイミングがあり、この時に仕事をしていたり、寝てしまっていたりして、FXの操作ができない場合、気づいたら大きく損失が出てしまい強制ロスカットになっている可能性もあります。
それまで持っていたポジションがかなりプラスだったら、どんな気持ちになるでしょうか…。
人間、悔しい気持ちをもつ生き物なので、その損失を取り戻そうと新たに証拠金を投入して、さらに取引をしてしまうんですよね。これが借金を作ってしまう原因です。
海外FXで取引をしている
日本のFX口座は現在レバレッジ25倍までしか取引ができなくなっています。というのも、2009年頃に規制がかかってしまったんですよね。それまではレバレッジ50倍で取引ができました。
レバレッジは「てこの作用」といい、FXの世界では、少ない金額でもレバレッジを利用して高額取引ができることを意味します。
日本では規制が敷かれていますが、海外では規制はかかっていません。なので日本のレバレッジ以上にデカい取引ができてしまうのです。
それってつまり、ハイリスクだということ。
もちろんうまくやればかなり大きい金額を儲ける事はできますが、逆に損失が出る時も大きく出てしまいます。こうした時に借金を作ってしまいがちです。
生活費をぶっ込んで取引している

余剰資金でやっていても、いつの間にか生活費までぶっ込んでいる
この行為自体ダメダメだと思いますが、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
FXをはじめ、投資は余剰資金のある状態でスタートするのが正解です。
FXの口座を作るときに資金入力欄があるのも、生活費などを使って取引させないようにするためです。
あと生活費を使って取引をするということは、もうあとには引けない状態となっていることが多いです。
そうすると気持ちに余裕がなくなり、せっかくプラスになってもなかなかそこで決済(利食い)できず、どんどんどんどん上を求めてポジションを持ち続けてしまう…
つまりギャンブル的な考えに寄ってきてしまうんですね。
生活費をぶっ込んだ取引は、非常に怖いのです。
貴重な生活費がすべて水の泡となってしまった先に待ち受けているものは…多重債務者への変身です。
借金してまでやっている
生活費がなくなると、借金をする人は多くいますが、この借金までもがFXの軍資金となってしまったら超絶ヤバいです。
借りたお金で投資すると勝つ♪なんてゲン担ぎをする人もいるかもしれません(それ昔の私)
しかし運良く勝てたとしても、すでに借金をしているということはマイナスの状態。
そのマイナスを取り戻すために、さらにさらに勝ち続けなければならないのです。
FXで常勝している人はいません。(断言)
みんなプラスとマイナスを繰り返しているのです。
借り入れしてまでやるものではない、というのを肝に命じておきたいですね。
半ばヤケクソになっている
FXには大負けをしないように、リスク回避できる機能が備わっています。
また、分析方法も、「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」とあり、しっかり頭で考えて取引ができる投資となっています。
とはいえいくら頭で考えても、マイナスになるときにはマイナスになります。
自分の思うように動かないのがチャートです。
でも自分の中で根拠があって、自分が確信したタイミングでポジションを持つ。それがマイナスに動いてしまったら、まぁ仕方ないな…。と納得できるもの。
しかし一番ダメなのは感情や成り行きに任せて取引をすることです。
感情で取引をすると、途中でどこかで絶対にヤケクソになるんですよね。そうなると、後のことを考えずに、さらに借金を増やしてしまう可能性が高くなります。
情報商材に手を出す

お金がないのに高額な情報商材に手を出してしまう
この世でどうしても手を出してはいけないものの1つに情報商材があります。いろんな情報商材がありますが、とくにFXなど「儲ける系」は100%の確率で勝つわけではないので、手を出さない方が良いでしょう。
それでもFXで借金を作り、極限まで追い込まれた人間は、ワラをもすがる気持ちで情報商材に手を出してしまいがち。
しかも借金してまで情報商材を買ってしまうのです。それだけ、借金を抱えている状態というのは、普通じゃない思考回路になっており、自分でもなかなか歯止めが効かない状態となっています。
1つ、そしてまた1つ。こうなる前に、FXでの借金を重ねないように誰かが気づいてあげる必要があります。
FXで借金を作らない方法は6つ
FXで借金をしてしまう理由がわかったところで、その次にFXで借金を作らない方法について考えていきましょう。
FXで借金を作らないポイントは大きく分けて2つあって、
- FXの取引に一手間をかけてあげる
- メンタル面を強化する
この2つです。
FXには取引方法がたくさんあって売買方法もさまざま。また24時間取引が可能といっても土日は為替チャートはお休み。
こうした穴をあらかじめ防いでおくことで、大きく損失を出さず、借金を積み重ねていく必要性も低くなります。
具体的には以下の6つが、FXで借金を作らない方法になります。
- 逆指値注文を入れておき、それ以上は追い求めない
- 大きなレバレッジで取引をしない
- 土日になる前に一旦ポジションを手放す
- 自分を過信しない
- 気持ちに余裕をもつ
- トレード以外の趣味に目を向ける
逆指値注文をしたり、大きなレバレッジでの取引を控えたり、ここらへんを徹底していればそもそもFXで借金が増えることもありません。
FX口座には御丁寧にロスカットやマージンコールといった機能がついており、損失が大きくなってしまうのを防いでくれるのです。
それでもFXに追加で資金を投入してしまう場合は、メンタル面を強化すべきです。借金してまでFXをやってしまうのは、ある種のギャンブル依存症に近いものがあります。
FXにのめり込まないように別の趣味を持ったり、FXと関係しない人と食事をしたり、FXに触れない時間を多く作るようにしましょう。

FXで借金を作った人の体験談
Twitterで募集をかけたら、数名の方がFXで借金を作ってしまった体験談のブログを送ってくださいました!ご協力ありがとうございます!
1つ1つ紹介させていただきます。
脱サラを夢見て始めたFX。気づけば借金400万円のプラネットさん
既婚アラフィフ男性のプラネットさん。お子さんが2人いらっしゃいます。
FXをはじめた原因は「脱サラ」。仕事に楽しさを見出せない中、ひょんなことからFXと出会ってしまい、はじめてのエントリーでわずか数秒後に数千円を稼いでしまう…。ビギナーズラックからはじまったFXの取引。
最終的には海外FXに手を出してしまい、FXで作った借金はなんと400万円に…!
借金の経緯<13>FX!それは脱サラ秘密兵器|借金返済できるかな?なりたい自分になるブログ
先ほども書きましたが、FXで借金を作ってしまう原因の一つに、海外FXでのハイレバレッジでの取引が挙げられます。また資金が足りなくなるとクレカの支払いできずにリボに変更したり、新規でカードローンを作って軍資金を借金してしまうのも、多重債務への第一歩です。見事(?)プラネットさんもこうした経緯で多額の借金を作り出してしまいました。
プラネットさんは日頃Twitterを見ていてもわかるのですが、真面目で努力の塊のような方。兼業でお忙しいにも関わらず毎日コツコツとブログを書いていて、Twitterも毎朝欠かさず積み上げ報告をしているんですよ。
こうした真面目で努力家の人も、いざFXの取引となると利食いや損切りが出来ずに結果多額の借金を作ってしまうことに。
ここからわかるように、FXって精神面でもかなりタフな場面が必要であり、それはいくら意志の強い人でも難しいという事です。
\プラネットさんのブログ&Twitterはこちらからどうぞ/
ブログ:借金返済できるかな?なりたい自分になるブログ
Twitter:プラネット@借金ブログ★FX垢
自分はギャンブル依存症かも?FXで800万円の借金を作ったヨシオさん
独身34歳のヨシオさん。なんと六大学を現役合格したエリートです。六大学と言えば、早稲田・慶應・東京・明治・法政・立教の東京六大学野球連盟を指します。すごい!
ヨシオさんはFXのほかに競馬もたしなんでおり、その歴は20年以上!中学生から競馬を知っていたというのにも驚きですが、そういえばなつこも父が競馬好きで、ダビスタで馬育成していましたわ(笑)。
そんなヨシオさんは自身がギャンブル依存症だと自覚しているそう。FXのハマりようは半端なく、睡眠時間や食事の時間まで削ってFXの画面に張り付いていたとのこと。当時お付き合いしていた彼女から借金してまでFXをしていたというので、相当だと思います…!
自身のギャンブル依存症について考えてみた|借金800万からのヨシオ日記
現在もFXはやっているそうですが、なにせ現在は800万円の借金を抱えていて返済も続いている状態。
以前よりは落ち着いてトレードをしていて、最近では読書をしたり、筋トレをしたり、違った趣味にも目を向けているので、応援したくなりますね!
\ヨシオさんのブログ&Twitterはこちらからどうぞ/
ブログ:借金800万からのヨシオ日記
Twitter:ヨシオ34歳※借金782万
FXで借金を作ったら債務整理はできる?
FXで多額の借金を作ってしまって、毎月の支払いが辛い場合、何か打つ手はあるのかというと…あるんです‼
借金を抱えてしまったら、法律に基づいて借金を整理する「債務整理」という手続きにより、残債がゼロになったり減額になる方法があります。
体験談に登場したお2人は、現在進行形で借金を返済していますが、すごいのが債務整理を行っていないところ。でも整理方法によっては、債務整理をすることができます。
そもそも債務整理には、「自己破産」「個人再生」「任意整理」の3つがあります。
自己破産 | 個人再生 | 任意整理 |
---|---|---|
残債がゼロになる | 残債を1/5まで圧縮し、3〜5年かけて返済 | 将来利息をカットし、元金のみを3〜5年かけて返済 |
このうち、自己破産は裁判所の手続きを経て裁判官から「免責許可」を受ける必要があります。そのためには数ヶ月間家計簿をつけたり、銀行口座の通帳などをチェックして、入出金状況をチェックするのですが…
なんと、この際にFXの取引履歴があると、免責不許可事由に該当してしまい、自己破産をするのが厳しくなるのです。
多額の借金をしてしまい、毎月の収入に対し返済額が大きく上回ってしまうと返済不能となるため、弁護士の方から自己破産を勧めらます。
ただし、十分自己破産に値する状態ではあるのですが、FXでギャンブル性の高い取引をしているとみなされてしまうと、残念ながら自己破産ができなくなってしまいます。

しかし、自己破産はできなくても、個人再生や任意整理は可能です。返済はキツいと思いますが、確実に完済のゴールは見えますし、滞納している場合は債権者からの督促の電話に怯えなくて済むので、FXで抱えた借金で債務整理を検討している人は、こんな方法もあるということをぜひ覚えておいてくださいね。

人はこうしてFXで借金を作る…。あなたの周りは大丈夫?
FXで借金を作ってしまう流れ、借金を作らないための防御策、実際にFXで借金をしてしまった人の体験談、そしてFXで作った借金の整理方法までをまとめました!
あなたの周りでFXをやっている人は大丈夫ですか?
なつこ自身の体験談から言えば、FXってあんまり罪悪感を感じないんですよね。為替の話ですし、パチンコやパチスロに比べてクリーンというか、なんか世界を動かしている感じにすら思えてくる(笑)経済の話も関わってきますし…。
でもFXはやり方を間違えてしまうと、あっという間に多重債務者の道を歩んでしまう、非常にギャンブル要素も強い投資方法です。
生活費やキャッシングのお金をぶっこんでまでトレードしている人は、もしかすると多額の借金を抱えてしまっているかもしれません。
あなたの周りのトレーダーは、いかがですか?